ぜぶらいと

オタクごと:リアルごと=8:2ぐらい。の予定。

人生初、劇場で複数回観た映画 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

【注意事項】

・文章力ないわりに長文

・劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONSの内容についての盛大なネタバレを含みます

・感想と見せかけて半分ぐらい自己満の自分語り

 

まぁタイトルの通り。

4月から5月にかけて、遊戯王の劇場版を3回観に行ってきた。私はそこまで頻繁に映画を観に行く方ではなく(だいたい2か月に1回程度)、ましてや劇場で複数回同じ映画を観るのは初めてだった。

 

なぜそこまでこの映画に執着したかというと、単純にすごかったからだ。

語彙力の乏しさが露呈してしまうが、とにかく「すごかった」。

圧倒的な作画のよさと声優さんたちの熱い演技、当時を思い出させるかっこいいBGM。

そして、いい意味で変わらない面がありながらも、成長したキャラ達を見ることができて幸せだった。

 

闘いの儀のときのように、死者蘇生のカードを使わないという強いメッセージ性を感じさせるデュエルを展開する遊戯、

そこまで仲がいいわけではない同級生が危ない目にあっているのを見つけたときにも迷わず橋から飛び降りて助け、「何があっても仲間の記憶はなくしたくない」と語る城之内くん、

千年リングの支配時の人格が実行した、自分の記憶の外にあるひどい行動に対しても、心から涙を流して謝ることのできる獏良くん、

相変わらずぶっ飛んだ行動をとりながらも、自分の信念は曲げず、求めるものに対して全力で突き進むことのできる海馬くん。

 

みんなみんな、私の知っている大好きなキャラクター達だった。

 

 

話は変わるが、私はこの映画の半年ちょっと前に、別のアニメ映画で衝撃を受けている。遊戯王とは違い、よくない意味でだった。

10年以上好きでいたキャラ達が帰ってきた。それ自体はとても嬉しいことだった。

でも、自分の望んでいた形ではなかった。当時のアニメとは全く違うタッチの作画で、髪型などでかろうじてそのキャラだとわかる外見。

一部の声優さんは総入れ替えが行われ、元の声優さんに似せる気は全くないのではないかと思うキャラもちらほら。作中では5年以上もの月日が流れたはずなのに、成長期を経ても声が明らかに不自然なほど若返っているという、現実世界では受け入れがたい現象も起こっていた。

それだけなら、愛情なり自分フィルターなりでなんとかなったかもしれない。が、さらに、性格についても疑問がいくつも沸き上がった。「このキャラは本当にこの場面でこんなセリフ言うのか?こんな行動をとるのか?」と突っ込みたくなるシーンがあふれ、絶望した。

三次元における「雰囲気」のようなものを感じとりにくい二次元において、ビジュアル・声・性格の三本柱を失ってしまえば、キャラをそのキャラとしてどう認識すればいいのだろう。

ただただ、自分にとっては「当時と同じ名前を名乗っている何か」に対して茫然とすることしかできなかった。

 

この経験をしているが故に、美しく完結した作品の続きが描かれているのを見ることは非常に恐かった。いい思い出は美しいまま残した方が賢いのではないか?

声優さんは概ね同じであれど、もしかして別人になってしまっているかもしれないキャラと向き合わなければいけないのか?ストーリーの矛盾があっても受け流せるだけの精神力があるのか?

幼い頃に遊戯王が好きで、純粋に楽しんでいた自分にとって、この映画を見ることは本当に幸せになれることか?

観る前に何度も自問自答しながらも、公開初日に23歳OLがぼっち鑑賞をキメてしまうぐらいには、遊戯王という作品の吸引力がすさまじかった。

 

ここから自分の思い出語りします。

3行ぐらい空白行をあけるところまで読み飛ばしてもたぶん意味は通じる。

遊戯王という作品が好きだった。漫画もアニメもカードも。正確には、自分がちゃんと見てたのはデュエルモンスターズの範囲だけだけど。

漫画は家に全巻そろっていたし、何回も読み返した(実はM&Wメインになる前の獏良くんとのTRPGを一番リピートしたかもしれない。表と闇が初めてお互いと会話するシーンもあるし)

 

DMのアニメも毎週楽しみにしていたし、アニメオリジナルの展開にも胸が躍った。大人になってからアニメを見返したことはないのに、王国編決勝の、漫画では描かれなかった闇遊戯と城之内くんのデュエルは未だに覚えている。これほんとすごいことだと思うんだよなー。

「お前ならそのカードだと思ったぜ」みたいなことを言って、城之内くんが「右手に盾を左手に剣を」を使ってデーモンの召喚を倒したりとか、時の魔術師の効果でブラックマジシャンが黒衣の大賢者になったりとか。

 

カードもよく買っていた。一緒にデュエルしてくれる女友達はいなかったので、男友達や弟、弟の友達とばかりデュエルをしていた。当時のアニメ(王国編)はLP2000が基本で生贄召喚の概念がなく、アニメを真似したテキトーデュエルばかりだった。とにかく攻撃力の高さがものをいうため、デュエリストパック?のブルーアイズを持っていればヒーローだった。墓荒らしなどの本来はLP消費型のカードも、アニメを真似してコストなしで使っていたため(まぁそもそもLP2000しかないのにコスト払ってたら割と即死なわけだけれども)、本当にフリーダムだった。それでもまかり通っていたんだから、小学生って楽しいよなぁ。

ランダムのパックを買って、孔雀舞さんが使っていた銀幕のミラーウォールが当たった時には、店の前で小躍りしたし、その場で弟に散々自慢した。あれもLP払わなくていいなら相当厄介なカードだった気がする。

それと、DM4は人生でベスト10に入るぐらいにはやりこんだゲームだ。(さすがにプレイ人口の多いポケモンとかスマブラにはプレイ時間で勝てないんだよなー、残念ながら。対戦とかほとんど弟としかしてなかったし)。あのゲームの城之内デッキの鬼畜さを語り合える人と出会いたいと未だに思う。激流葬とかハーピィの羽箒使えるの城之内くんだけですよ。草原フィールドで強化できるキャラは、属性も多岐にわたってたしなー。

私の使ってた海馬デッキの、力ごり押し戦略ではどうにも勝てない。闇フィールドで強化できる強キャラはどうしても属性偏るしね。罠破壊のための死神も生贄召喚しないとだしなー。サンダーボルトとか、デッキ破壊ウィルス使えるのはでかいけど。

 

 

 

はい、思い出ターンは終了。

まぁそんな感じで、遊戯王に対する思いは強かった。ハードルも高かったが、劇場版は見事に超えてきた。余裕で超えた。

最高ですよ。原作者が考える、「その後」ということで、愛を感じる話の展開。成長したキャラ。良さは語りつくせないので、気になった方は円盤をぜひ。きっと私も買う。

 

そしてさらに、見返したいと思う要素がたくさんあったからこそ、リピートで2回も見に行ったんだと思う。

「実は竜崎と羽賀が出てた!」とか「杏子もAGOやってた!」みたいなネタを後から知ったのももちろんあるけど、話が深くて複雑で、疑問や謎がたくさんあったのも大きなキーだったと思う。

とりあえず初見時に疑問とか確認したいと思ったことは以下に箇条書きであげるぐらいにはある。細かいことまで出していくと多分もっとある。3回観て自分なりに答えが出たものも、謎なままのものもある。

 

・低次の世界、互いに認識することのできない世界、高次の世界の概念

百済木さんたち、城之内くん、獏良くんが飛んだのはそれぞれ別次元で合ってる?

・ファラオの復活により、プラナが高次の世界に行けなくなることの因果関係は?つながりがよくわからない

シャーディーは本当に獏良くんの幼少期に、闇獏良に殺されたのか?

・そうだとしたら原作初期、遊戯が高校生の時に、シャーディーが闇遊戯に闇のゲームを仕掛けたことと時間軸の矛盾が起きないか?

・城之内くんが飛ばされた世界から帰ってきたのは、アテムに認識されたから?

・遊戯vs海馬で海馬のLPが100だけ残って止まったのはシステムダウン?伏せカードの効果か何かで実は逆転の手段があった?

・海馬は普通に元いた次元に帰ってくることができるのか

 

特に、最後は世間でも徹底的に意見が割れてる気がする。

私はバッドエンド苦手だし、社長にはまだまだ生きててほしいから戻ってくることを信じてるけどね。モクバくんを天涯孤独にしてほしくないし。

まぁ、「海馬は冥界にいってしまい、現世には帰れないけれど、アテムと闘えて幸せ」なメリバ展開でも素敵といえば素敵なのかもしれないが。モクバくんの「帰ってきて」に対して返事してないしなぁ。

 

ここからも、文章組み立てる力がなかったので、ひたすら箇条書き感想。

前提として、カード効果は予習してないし、未だに調べてない。してなくても得られる情報が多すぎて、効果見なくても充分に楽しめたし、ただただ良作画の雨を受け止めたかったからかなぁ。まぁ理屈じゃないんだけどね、どの道。円盤買ったらちゃんと調べて観ます。

 

 ・宇宙に「KC」型のステーションあるの面白すぎでしょ。

・海馬建設のキャラのデフォルメされたブルーアイズが超絶可愛い。ストラップとかにして持ちたいレベル。

・遊戯と杏子の距離の近さ。杏子は闇遊戯のこと吹っ切れたのかなー。付き合ってても付き合ってなくてもおいしい。

・じいちゃんもモクバくんも今作は誘拐されなくてよかったね!

・まさかの!刈田先生!!(実際に初見の時は名前思い出せなくて「村人Dだー!」ってテンション上がってた)

・刈田先生のCVチャッピーさん(磯野役の岩崎征実さん)じゃない?気のせい?

・進路発表会楽しい。杏子ほんまに夢叶えるために動くんや!感動!城之内くんは言っとくけどニートやでそれ⁈親父さんみたいなクズ人間にならんといてね。んで、獏良くんの進路は⁈なんでナチュラルにスルーされてるの⁈気になる!!

・獏良くん親衛隊、確実に顔面偏差値上がってますやん。初期原作との圧倒的な差!笑

・「藍神ぃ...お前ほんとかわいいなぁ...」に全力同意。ケンコバさん演技最高です(もしかしなくても素?)

・てか、深夜の遊戯王特集番組でケンコバ自ら言ってたけど、絶対ピーしようとしてたよね...

・科学技術を結集してまで再現して王様と闘いたいのね、社長。でも!あんだけノリノリで闘っておいて、「所詮は記憶映像に過ぎん」って!開発社員かわいそうでしょ!絶対あれめっちゃ頑張って開発したよ!

・魔術師の師匠と弟子がそろったところを見られて私は幸せです。

・社長まだサギー入れてるの!?この後の展開見てもごりっごりのドラゴンデッキだったけど!?サギー地味に愛されてる...

・デュエルがステンドグラスのある教会!熱い!背景まで海馬くんの理想だと思うと、遊戯とはこんなところで闘いたいって思ってたわけで大変おいしい。

・城之内くんの魂のデッキでもデュエルしてほしかったよぉ...あの作画で動くレッドアイズほんまに見たかった!かませでも夢でもこの際いいからとにかく見たかった!

・御伽家が親子仲良く働いてるとか。パパ改心したんだね...感涙。

・社長の社長っぷりがすごい。お願いだからヘリ止めてから降りて!!危ない!!

・社長絶対さらに筋肉ついたよ...いつどうやって鍛えてんだよ...

・「うろたえるなモクバぁ!」かっこいい。KC社員はどんな理不尽な言動されても瀬人様のこのカリスマ性に一生ついていくこと決めてそう。

・デッキ登録しないと住民登録できないドミノ町は本当に狂ってると思います。

・社長は社長っていうより町長かなんかなの?一気に字面しょぼくなってもうたけど。

・カード効果予習してないからよくわからんけど、方界カードのチート感すごくないすか。しかも自分に有利なルールに持ち込んだ上でって!ずるくない?

・気力で攻撃力決まるなんて、なんて遊戯王(アニメ)なルールなんでしょうか。当然ながら攻撃力MAX安定の社長。

・地面から引っこ抜きドローし、「モンスターではない、神だぁ!」。最高です社長。そして愛人登場!神の中で一番好きだからテンション上がった!

・のちのデュエル含めて本妻もいっぱい出てくれて嬉しかった!ブルーアイズはほんとにきれい!特にオルタナティブの美しさは異常。キサラさんもこの作画で出てほしかったなー!

・宇宙直通エレベーター...1企業がなんてもん作ってるんすか。しかもメインの目的がパズルに対してなのやばくない?

・卒業式は答辞読むの遊戯なのね。練習で泣いちゃう本田君はきっといい子。

・城之内くんが海馬くんの夢(物理)を見ていることに無限の可能性を感じます。

・セラは歳とらないのか?ロリロリしてる。ディーヴァとマニは回想よりだいぶ成長してる感じするんだけどなー。

・まさかの獏良くん回想きたー!!最高。お父さんのことパパ呼びなの尊すぎませんか。

・闇獏良ショタverも見れたよ。幼い分、小悪魔感あってかわいかった!やってることひどいけど。

・記憶が正しければ、千年リングはお父さんのエジプト土産って獏良くんは認識してる設定だったはずだけど、獏良くんどうやってエジプトから日本に帰ってきたんや...闇獏良がご丁寧に飛行機なり船なり乗った...?それならなかなかシュール。

・涙を流して謝る獏良くんに、復讐を躊躇してしまうディーヴァも、きっと根はいい子。

・あーあ、マニ操られちゃったよ。千年リングは宿主誰でもいいのかよ。どうせなら闇獏良見たかったなー。それか、リングの意思?は盗賊王バクラとしては死んでて、ただ邪念がとりついてるだけの状態なのか?

・遊戯をバイクにのっけてく本田くんが男前。本田くんは髪型さえかっこよければきっとモテると思うの。

・交差点の真ん中でクラクション鳴らされまくってる社長、超シュール!でも誰も轢こうとしないあたり、ドミノ町はほんとに社長に牛耳られてるんだなーと。

・「戸締りはしておいたぜ!」っていうモクバくんまじ天使。なんかピントずれてるの気にならないくらい天使。

・社長が去った瞬間、遊戯のこと轢き殺しにかかるドミノ町民たちは鬼畜。まぁあの尺で信号止められたらブチ切れるのはわからんこともない。

・遊戯にピース託したセラは本心ではどうしたかったんかなー。高次に行くことを捨ててでも兄を止めてほしかったのか。なら、「私たちは高次に行けなくなる」みたいなセリフ言っちゃうのはずるいと思うんだよなー。

・飛ばされた城之内くんがアテムに会うのが時計台なのがほんとにずるい。バトルシティ思い出すでしょ絶対。この時点で泣きかけですよ。

・デュエル大会の社長の演説が熱い。政治家やってもうまくいくと思う。

・竜崎と羽賀が隣どうしで演説聞いてることになんか和んだ。

・本田くんそんなに悲観的だったっけ?レベルで「もうだめだ」的な発言する。表遊戯のこと信じてあげて!!

・ディーヴァ戦のミラージュの初手ドローの話知ってから、ほんまに表遊戯がおそろしい。強かとはまさにこのこと。

・闇遊戯の人形戦を彷彿とさせる無限ループ勝利。感動。

・遊戯vs海馬のマジシャンガールズがほんまにかわいい。カオスマックスの攻撃避けるBMGは国宝レベル。

・何回も出てくる「半分になる!」の言い方がなぜかツボにはまってたまに脳内再生される。

・パズルにピースはめてもアテムは復活しない....海馬くんの眼が本当に切ない。アテムのことほんまに追い求めてたんやなぁと。

・伏せカードは知らないけど、ほぼ遊戯勝利で確定?

・「まだ闘えるか?」って遊戯をタッグに誘う社長がイケメン。まさかの表と海馬のタッグ!テンション上がる!

・藍神くんが相当キモいことになってる...1時間半前まであんなにかわいかったのに...

パンデミックドラゴンの効果で遊戯の攻撃力下げちゃったときの社長の申し訳なさそうな感じすごくよかった...

・暗黒粒子に体を喰われるって、それどこのマリクさんな展開。

・社長は倒れ方も美しいです、素敵です。「奴を呼べ」ってどこまでもアテムを信じる社長....尊い。

・アテムさんの登場がかっこよすぎて。遊戯の意識が飛びかけて、アテムが出てくるあのシーン、本当にさらに作画がすごかった。三次元に対して「神々しい」って本気で思った。

・しかも召喚するのマハードさんですよ!!ブラマジじゃなくて!!王様ほんと最高...

・遊戯の「海馬くんは信じてたんだね」に対して「そいつはどうかな」っていう社長。最高。もうここらへんで「最高」以外の感情が死んでる。

・表遊戯のことを誇り高き決闘者として認める海馬くん。嬉しいなぁ。表遊戯のことを、器としてではなくちゃんと見てくれたってことだもんね。

・杏子はほんとに海外行っちゃうんだなぁ...元気にやれよ!

・なんだかんだでプラナ組も普通に幸せになれそうで何より。

・ラストのラストは遊戯じゃなくて海馬くん。あの最後はどう捉えるべきか。王座でニヤっと笑ったアテムの表情がすごい。とにかくすごい。

 

まぁざっとこんな感じです。

ここまで読んでくださった方、いらっしゃるのかわからないけどありがとうございます。

 

キャラだけじゃなくて、往年のカード、モンスターたちもパワーアップしてるからね。

大人げなく、来場者特典本気でほしいと思ったもん。OCGとかもう軽く10年は触ってないのに、もうデュエルをすることはないだろうに、ただただ純粋に所有欲が湧いた。

あのシーン見てマハードさん欲しいと思わない人がいるのかは知らないけど。リアルが充実してて観に行けなかったガイアロードの週以外は特典ゲットしました!嬉しい!

 

以上、雑多な感想でした!

 

※念のため補足

DMの前の、テレ朝の初代アニメについても知っています。ただ、自分はリアルタイムでは見てなくて、DMを見ながらレンタルしてたから、初代からDMにおける声優交代は引っかからなかったのかなーと。