ぜぶらいと

オタクごと:リアルごと=8:2ぐらい。の予定。

「遠くへ行きたい」

今週のお題「遠くへ行きたい」

 

なんとなく文を書きたくなったので、初めてはてなのお題で書いてみる。

 

私の趣味は、舞台やライブやイベントに行くことだ。興業の絶対数が多い関東に在住していた頃に比べれば本数は減ったが、年間50〜80枚程度のチケットを握りしめて、劇場やドームやライブハウスに通う。昨今のコロナ禍で、この類のイベントは当然の如く軒並み中止になった。全力をかけてやっと掴み取った貴重なチケットが、日本銀行券に退化していく。政府の一括の給付金より大きい額が返ってくることになっても、虚しさが募るだけだった。

 

「早く劇場の幕が開いてほしい」「ライブ系のエンタメが復活してほしい」と切望しながら、その中に「遠くに行きたい」思いも混じっていることに気付く。

 

元来、「コスパが悪いから*1」が理由で旅行をそこまで好まなかった私にとって、旅行に近い体験ができて、主軸の目的が別のところにある「遠征」は、最適解だった。

 

単体で観ても素敵な公演に、遠征先での体験が加わると、思い出が一層輝く。前準備や移動のワクワク感。景色やご当地名物の味。日替わりネタやトークに加わる固有要素。以前に見た回と演技が変わっていようものなら、「来てよかった」という思いを更に噛み締める。やっぱり遠征は最高だ。

 

 

去年は遠征の思い出が多かったな。

 

水族館のショーで、イルカに混じってシャチが跳んでたことに衝撃を受けた福岡。

 

全体的にほっこりした空気感で、普通に旅行でも訪れたくなった湯村。荒湯卵のベストなタイミングを見極めたい。

 

静岡のさわやかは、16時でも1時間以上待ちで驚いた。さすが、チェーンとは思えない肉の質。ライブに間に合うかと急ぎながらかきこんだから、今度はゆっくり味わいたい。

 

長野の朝の空気はとても澄んでいて、善光寺のお参りをするのにぴったりで気持ちよくて。

 

関東の友達と現地集合でお茶した札幌の六花亭は、クリスマスシーズンだからかキャンドル照明の演出が素敵だったな。この友達とは色んな土地で会いすぎて、今どこで話しているのかすぐに分からなくなってしまう。

 

広島では、声をかけてくれた居酒屋の店員さんと仲良くなって、そのまま余らせていた翌日の私の隣のチケットで入ってもらって連番をしたり。あれは本当に楽しかった。店員さん元気かな。

 

東京には「もういいよ」と言いたくなるぐらいの頻度で行っているけど、ルミネの公演終わりにいつも行くラーメン屋さんは何回行っても最高で、これからも通い続けてしまうんだろう。

 

 

今週末は香川公演のチケットを持っていた。

夏には新潟と長崎の公演を連日分取る準備は万端だった。

もちろん全てなくなってしまったのだけれど。

 

いつになるか分からないが、「遠征に行きすぎて遠征費がない」ことが悩みである、幸せな日常がまた戻ってきますように。いつまでも楽しみにしています。

*1:宅飲みで鍋パーティでもすれば、それなりに買い込んでも1人頭¥2000やそこらで半日近く楽しめる。時給¥900のアルバイトで数十時間稼いだお金を数日で溶かしていく旅行は、燃費が悪いと思っていた学生時代の話。