ぜぶらいと

オタクごと:リアルごと=8:2ぐらい。の予定。

小説!小説!小説!!

前にやった漫画の30daysチャレンジが楽しかったので、小説版で。

お題はこちらのツイートのシリーズの「30day 小説challenge」からいただいています。

 

↓過去の漫画版の記事はこちら

漫画!漫画!漫画!! - ぜぶらいと

 

著者名は敬称略で記載。

 

1.初めて自分で買った新書

新書⁈小説チャレンジなのにいきなり新書⁈たぶん自分で買ったのは大学時代に日本語学系のだと思うけどタイトル覚えてない。初めて読んだ新書は、高校入学前の課題で読んだ池田潔『自由と規律』。当時は割と退屈だな、って思いながら読んでたけどノブレスオブリージュの考え方とかは面白かった。

ぶっちゃけこれ、「新書」じゃなくて「新品で買った本」の意味で聞いるのでは?と思うのでそういう意味だとあさのあつこThe MANZAI。中学までは活字の本なら欲しいって言えば大体買ってもらえたけど、タイトルと表紙の雰囲気がなんとなくライトだし言い出しにくくておこづかいで買った。さくっと読めて、当時は主人公と同年代だったので余計に刺さって割とリピートした記憶。

 

2.最も影響を受けた作品

恩田陸ネバーランド。人生で回数的に1番読んでる小説はこれな気がする。男子寮で4人の少年の話を中心に展開されて、雰囲気も設定も話の内容も大好き。きっと実際の男子寮生活ってこんなに絵に描いたようなものではないけど、憧れちゃうよね。「男の子同士の関係性」の描き方が理想的でツボ。

 

3.万人ウケはしないけど好きな作品

湊かなえ『告白』。あれだけヒットしたら「万人ウケする」扱いになっちゃう?でも「読後感悪かったわ」とか「自分は好きになれなかった」みたいな感想持つ人が多そう。高校時代に、面白すぎて途中でやめられなくて、数学と物理の時間にぶっ通しで読破した記憶がある(ダメです)。やっぱり湊先生は「嫌な人間」書かせたら右に出る人なかなかいないよ。

 

4.新作を必ずチェックしている作家さん

特になし。「好きな作家はさんは?」って聞かれたら恩田陸さんとか伊坂幸太郎さんって答えるけど、新作絶対チェックして全作読んでます!ってほど誰か1人にのめり込んだことはない。

 

5.読むとお腹の空く作品

有川浩『植物図鑑』。樹くんの作る料理が家庭的で美味しそう。ちょっと記憶が曖昧なので自信がないけど、料理を作る過程の描写も割と細かくて、なおさらお腹が空いた記憶がある。

 

6.一度読んだだけでは理解できなかった作品

東野圭吾私が彼を殺した。自分で犯人を推理するタイプの推理小説。シリーズの『どちらかが彼女を殺した』は楽しく読みながら推理して、考察サイト漁ったけど、これは「あー、なんかもういいかな」になって、結局犯人誰か分からないまま放置しちゃった。今読んだら特定できるのかなぁ。また機会があったら読みたい。

 

7.おすすめの群像劇作品

恩田陸『ドミノ』。ドタバタで楽しい!結構えげつない人数の登場人物がいるのに、キャラ付けがハッキリしているから識別がついてすごい。東京駅付近で起こる日常の話だから、地理があの頃より分かってる今読んだらもっと面白そう。

 

8.現在読んでいる作品

谷崎潤一郎細雪。ソラリ(青空文庫のアプリ)で読んでる。ソラリめちゃくちゃオススメ!昔はブラウザで読む青空文庫ってすごく読みにくくて諦めて結局紙で読むことが多かったけど、アプリだと1行当たりに表示する文字数を1文字単位(!)で調整できるしありがたい。

ただ、現在の自分の優先順位が紙の本>春のDMMブックス70%オフセールで買った電子書籍>ソラリだから、移動中のすきま時間とかに数ヶ月かけながら、ちまちま読んでる。読みやすいし、登場人物像がハッキリしてるから記憶も飛びにくいし面白いです。舞台が関西なのも馴染みがあって個人的には嬉しい。

 

9.一度手放して買い戻した作品

シェイクスピア『オセロー』。さすがにこのレベルの超有名作品ならどこでも読めるし買えるしわざわざ手元に無くても、と思って売ったけど、結局読み返したくて2年後ぐらいに買ったはず。四大悲劇はオセローが1番好きです。この前、「推しに演じて欲しい役を2.5以外ではあまり考えたことがなかった」みたいなツイートしたけど、よく考えたら「イアーゴーやってほしい」は割と昔から言ってた。見たいねー、頭脳系の性格悪い悪役。

 

10.主人公が最低のクズな作品

江戸川乱歩『孤島の鬼』。推し俳優が出る舞台の原作なので予習で読んだ。めちゃくちゃ面白かった。最初に原作読んだ時には「うわー」程度だったし、「最低のクズ」かと言われるとワードチョイスが怪しいけど、舞台版見たら「ねぇねぇ箕浦くん(主人公)今どんな気持ち⁈⁈諸戸さんのこと一瞬でも考えた⁈⁈」って諸戸モンペの気持ちが発動してしまった。諸戸への仕打ち(若干天然でやってそうなのがまたタチが悪い)を見ると本当の鬼は箕浦くんなんじゃないかって気持ちになりますね。

 

11.小学生の頃 好きだった作品

中2ぐらいで恒常的に読書するようになるまでは、よっぽど興味持つか強制されないと漫画以外を読まない子供だったから、そこまで執着した作品はない。何が読まなければの状況だとかいけつゾロリとか読んでた気がする。

 

12.一番好きな短編集

江國香織『つめたいよるに』。タイトルとは裏腹に、じんわりあたたかい気持ちになれるお話が多くて雰囲気が大好き。本当に短い話ばかりなのでさくさく読める。国語の問題集か何かで文章引用されてて気になって手に取ったような記憶がある。いい作品との出会いでよかった。

 

13.作品世界に暮らす妄想が楽しい作品

J・K・ローリングハリー・ポッター』シリーズ。これはもう自分の中で一択だった!魔法使えたら楽しいだろうな。出てくる魔法道具とかも全部ワクワクするし。ユニバのハリポタゾーンが幼少期から存在してる今の時代の子供が羨ましい。

 

14.夜中に読みたい作品

荻原浩コールドゲーム。ある意味「夜中に絶対読みたくない作品(こわいので)」。でも実際は夜中に読んじゃったんだよなぁ。「いじめの復讐」がテーマ。主要登場人物が死ぬシーンが心臓ばっくばくで、夜中の空気と相まってめちゃくちゃ怖かった。でも、ここまで心に残る作品になっているのはあの時間帯に読んだからな気もする。いい読書体験ができた!

 

15.過去最高に泣いた作品

青木和雄『ハッピーバースデー』。「虐待されていた女の子が変わっていって、周りにもいい影響を与える」みたいな話。中1の時に読書感想文書くために読んだ。めちゃくちゃ泣いたし普通に気に入って3回ぐらいは読み返したはず。たぶんあの頃と価値観が変わった今読んでもあそこまで素直に泣けないと思うので、若い頃に読んでてよかったなぁの気持ち。

 

16.過去最高に余韻に浸れた作品

宮部みゆきブレイブストーリー。映画放映で本屋で大量に平積みされてた時に買った。アニメ映画のCMから想像してたより10倍ぐらい話が重くて驚いた。ファンタジーなんだけど、総じて話がリアル。文庫だと上中下巻になる大ボリュームなので読破した時の感慨はひと塩。現実世界に戻ってからの設定は賛否分かれそうだけど、なんて優しくて切なくて悲しくて素敵なエンドなんだろうな、って思ってしばらく茫然とした記憶。

ちなみにその後に見た映画はいい塩梅で子供も見やすいようにアレンジされてて対象年齢広げてるのが、これはこれでよかった。

 

17.所有しているサイン本

小説では持ってないです。写真集ならちらほら。

 

18.移動時間に気軽に読める作品

東野圭吾『黒笑小説』。文字通り「ブラックジョーク」に溢れる短編集。短編なので気軽に楽しく読める。ただし時々ブラックがすぎて笑いを通り越してヒヤっとしたりもする。「◯笑小説」としてシリーズ化してて、全部面白いのでオススメ。

 

19.未だにラストを受け入れられない作品

乾くるみ『Jの神話』。神妙に「受け入れられないんです...」というよりは「そんなwwwラストありなんwwwwこれクレーム入らない⁈大丈夫⁈wwww」みたいな意味で「受け入れられない(脳がついていかない)」。自分が読んだのが、大学受験勉強のために半年ぐらい小説断ちしてたの明けの一発目だったから、余計にゲラゲラ笑った。あまりにも超展開すぎてうまく説明できない。前半と雰囲気違いすぎてすごいので「詐欺本」みたいなの(?)が好きな人にオススメ。

 

20.何度も読み返している作品

恩田陸黒と茶の幻想。8割以上、男女4人の主人公たちが喋りながら歩いてるだけで、リアルタイムで大きな事件が起きる話ではないんだけど雰囲気が大好き。恩田さんの会話の内容と空気感がめちゃくちゃ好きなんだよなぁ。『夜のピクニック』は学生が主人公だけど、こっちはそこそこいい歳の社会人が主人公だから、今後何年も共感しながら読めそう。

 

21.登場人物がみんな魅力的な作品

伊坂幸太郎『砂漠』。主人公グループ全員好き。サブキャラも嫌な奴はいるけど、みんな大学生とかだと思うと愛嬌があるというかなんというか。ちゃんとメインキャラ全員においしいエピソードがあって、愛せる構成になってるのもいい。一冊完結なのも読みやすい!あと、個人的な趣向だけど大学生×麻雀というジャンルは最高だと思う。

 

22.かなり布教に貢献した作品

乙一『ZOO』。紙の本を学生時代に何人かに貸した記憶がある。あと、短編の中の1つの「落ちる飛行機の中で」の問いかけが面白くて、割と色んな人に話題として喋ったことがある気がする。「ハイジャックされた飛行機で、遅効性の安楽死の薬がある場合に飲むか否か」。10編ある話の3つぐらいはかなりエグかった気がするので、中学の時にすごくドキドキしながら読んでたな。

 

23.自分と同じ名前の人物が登場する作品

森絵都『つきのふね』。たぶん同じ名前の人物が脇キャラでいたはず。違ったらごめん。そしてなんですかこのバリバリ身バレしそうでネット向きじゃない質問は。

 

24.読むとモチベが上がる作品

司馬遼太郎花神。会社のめちゃくちゃ歳上の人にオススメされて貸してもらって読んだ。上巻返す時に「下巻お願いします!」って言ったら「次、中巻やねん」って言われて何とも言えない気持ちになった。

普段は歴史小説読まないし、最初はあまり面白くなくて「正直だるいな〜」と思ったけど読み進めるとめちゃくちゃ面白かった。大村益次郎みたいな「名前だけぼんやり聞いたことあるけどいまいち何したか分からない人」の人生を知れるのは楽しいね。*1飄々とした生き方で成果を上げていくので、読んでて気持ちよかった。自分も頑張ろうって押し付けがましくなく前向きになれる作品。

 

25.続きを待ち続けているシリーズ作品

これも特にないかもしれない。本屋や図書館で前に読んだシリーズの続きがあったら手に取ることはあるけど。

 

26.おすすめのノベライズ本

ノベライズ本もわざわざ読まないなぁ。小学生の時に読書タイムに気乗りがしなくて漫画として好きなNARUTOのノベライズを読んでた記憶がうっすらあるぐらい。

 

27.一番最近読んだ翻訳作品

フランツ・カフカ『変身』。超有名作だけど実は読んだことないな、と思って読んだ。まさに「苦虫を噛み潰したような」表情になったんじゃないかな。読後感が悪すぎて癖になる人いそう。視点の問題もあって主人公側に感情移入しちゃうけど、実際に自分が人間側だったらこうしてるんだろうなとも思っちゃうのがどうしようもなくて辛い。

 

28.衝撃を受けたノンフィクション作品

ノンフィクションもあんま読まんなぁ...勤務先の親会社の社史...??あ、そんな歴史辿ったのね的な意味で。

 

29.最高にきゅんとする作品

中田永一『百瀬、こっちを向いて。』。有川さん作品と悩んだけど、なるべく作家さん重複少なくしようと思ってこっちで*2。かなり切ない寄りのきゅん。甘すぎなくて好きです。なんかお酒の感想みたい(?)

これ映画もめちゃくちゃ良かったんよ!あかりんが本当にいい意味で生々しくて。「人間レベル2」の人間は成長しても向井理にはならんのよ、とはツッコミたかったけど。

 

30.棺に入れて欲しい作品

推しの写真集...??いやでもさすがに俳優に「燃える」は演技が悪すぎるのでちゃんと1人で死にます。

 

 

終了!結果的に選んだのほぼ全て10年以上前の作品になってしまったけど、学生時代の方が記憶に刻まれてる感はあるので仕方ない。なるべく作家さんバラそうとしたのに恩田陸さんが多いのはご愛嬌。大好きです。

我ながら長いな...ここまで読んでくださった方もしいらっしゃったらありがとうございました!

*1:もちろん歴史「小説」なので、事実ばかりではなく脚色多めなことは理解しています。

*2:いや結局乙一さんだから被ってるんだよな