ぜぶらいと

オタクごと:リアルごと=8:2ぐらい。の予定。

今すぐ キミに会いに行こう【感想】デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆

デジモン映画の最新作観てきました!感想書きます!ネタバレありです!というか、勢いのままに書くだろうし、分かりやすく説明しようという気がさらさら無いので観た人しか分からんかも。

 

私の過去作視聴状況は無印、02ともにリアタイ(選ばれし子供たちより年少の頃でした)で1回視聴。約10年前(02太一より年上の頃でした)で無印→02通してまとめて視聴。1999年の映画短編、ウォーゲーム共にリアタイでも見返しの時にも一緒に見ていたと思う。ディア逆は多分劇場では観てない。

デジモンに関して、ゲームなどはしていなかったため、アニメ知識(若干CDなど含む)のみ。triは2作目まで劇場に足を運ぶが、あまりの悲しみと虚しさに心が折れてそこで断念*1。今作映画視聴回数は今のところ1回のみ。

 

 

【全体雑感】

まず作画が当時寄りな時点で+1000点!!それぞれ「このキャラだ!」って思える言動が多いので+1000000点!!

逆にtriは本当に何だったんだ...

三次元における「雰囲気」のようなものを感じとりにくい二次元において、ビジュアル・声・性格の三本柱を失ってしまえば、キャラをそのキャラとしてどう認識すればいいのだろう。

ただただ、自分にとっては「当時と同じ名前を名乗っている何か」に対して茫然とすることしかできなかった。

過去の自分、別テーマの記事だし具体的な作品名は出してないけど割とボロクソ書いてた。tri、お前のことだよ⁈

 

作画も好みで、バトルシーンも格好良くて胸が躍る。シリアスな場面とほんわかできる場面のバランスも個人的には好きな配分。

冒頭のボレロとか、終盤の笛のような過去映画のオマージュ演出も懐かしさでいっぱいになった。最初のエオスモン討伐の面子が太一・ヤマト・光子郎・タケルなのも絶対ウォーゲーム意識してるよね?この映画に限って言うとあの4人だけである必然性はないわけだし。

そして何より曲がいい仕事を!する!やっぱりデジモンの曲は名曲が多い。Butter-flyは言わずもがな、brave heartはリアタイで観ている時にも進化演出と相まってテンションが上がったし勇気をもらえたなぁと懐かしく。

 

【脚本】

一緒に見に行った人がハイボール片手に言った「松岡◯優(の役)いらなくね?あの尺をデジモンと別れることが分かった選ばれし子供たちに使って、もう少し葛藤とか丁寧に描いて欲しかった」って感想に、「な、なるほどーーー!!!」ってなった。それはそれでめちゃくちゃアリ。

残り時間のカウントダウンのリングが出てからは、迷う暇もなく駆け足だったなぁというのが正直な印象で。戦闘でガンガンリングの残り値消費するし。エオスモンとの戦いで太一が「俺たちがやるしかない」って言って、ヤマトが「デジモンとの残り時間が少なくなってもいいのか?」みたいなやりとりするくだりは5億点満点だったけど。太一もヤマトも、大人になって成長してるけど、いい意味で根幹は変わってない。「あぁ、私の好きなデジモンアドベンチャーだなぁ。主人公組2人の会話だなぁ。」としみじみしたので。

はっきり言うと、今回ポッと出のメノアより選ばれし子供たちの物語に重点を置いて見たかったなぁとは思う。それならもう少し空や丈先輩に出番増えたのでは?太一とヤマトがメインで、他のキャラと無駄に描写を平等にしないことは本当に良かったし締まる話になっていたとは思うけど。敵側の丁寧な事情描写は話に厚みと説得力を持たせたけど、もっと「理由は分からないけど襲ってくる敵」との戦いにして、尺の使い方を変えられたなら、それはそれで見てみたい話。

 

【各キャラ感想】

筋道立てて文章を書く能力が低いので!毎度の如く感想系は箇条書きで!!

 

◆太一&アグモン

語弊がある言い方かもしれないけれど、「普通の若者」代表として出てきた印象を受けた。同じ大学の友達が3社内定をもらっているような時期に就活を始めておらず、進路は未定。卒論のテーマも未定で、やりたいこともまだ見つかっていない。パチンコ屋のバイト、コンビニ飯での夕食、ベッドの下のアダルトコンテンツ。パートナーデジモンがいること以外にはあまりにもどこにでもいそうな学生で、ちょっと親近感を覚えたり。

アグモンが「大人になる太一を見るのは嬉しい」のようなことを言うシーンでは、既に大人になってしまって、子供の頃に比べたら「無限の可能性」を失ってしまった私自身も肯定されたみたいでボロボロ泣いてしまった。大人になるのは、悪いことじゃない。

太一は、日常こそ「普通」であれ、バトルシーンでの思い切りの良さとリーダーシップがさすがだった。最後にはきちんと前を向いて、方向を定めて進めるのもいい。デジモンと共生できる未来を信じてます!!

 

◆ヤマト&ガブモン

ヤマトくんかっこいい...好き...

大前提としてビジュアルが良すぎません?シンプルに顔がいい!そしてスタイルがいい!白の細身のパンツあんだけ似合うの最高すぎでしょ。今でこんだけときめくんだから、10年前とかに映画公開されてたらリアルの年齢差も相まってヤマトくんの夢女爆走してた自信がある。

元々、選ばれし子供たちの中で推しキャラ兼推しペアがヤマトくんとガブモンなんですよね!ヤマトくんはかっこよく素敵に成長してくれて、ガブモンも、優しく寄り添ってくれるところが変わってなくて嬉しい限り。ヤマトくんって、思慮深いことの裏返しでもあると思うんだけど、悪い言い方するとうじうじクヨクヨしてたところあったじゃないですか。尺の都合もあるだろうけど、それが今回は面倒くさいレベルのはひとつもなくて、むしろ「色々と考えているなぁ」と思えるぐらいの描写で、成長を感じた。太一の誘いに応じてフットワーク軽くホルモン屋来てくれるところとか、人倒れた時に救急車呼ぶまでの判断が早いところとかも最高!かっこいいお兄ちゃんだ!

ハーモニカのシーンは本当にズルい。映画館の音質で聴く、当時と変わらないメロディに涙腺持っていかれた。ガブモンは昔からヤマトのハーモニカ大好きなんだよね。

1点だけ言うと、井村さんがFBIであることを暴露した場面は、あまりにもあっさり納得しすぎじゃないですか⁈今までの感じでもうちょっと戦闘態勢維持したまま疑お⁈結果的に本当だったから良かったものの、罠だったらとか考えて不安になってしまった笑

 

◆空&ピヨモン

もうちょっと本編内でどうにかならんかったんか⁉︎⁉︎YouTubeの短編見たら補足されてるのも、空が戦わないという選択肢をとりうる可能性が高そうなのも、先にピヨモンとの別れを経験したのであろうことも、全部頭では理解した後でも感情が追いつかないというか...。結論自体は納得できなくもないけど、6分なら頑張ればねじ込めるでしょ⁈なんなら短編動画と違う内容でも、減っていくリングと共に空を映すカットを1枚挟むとかだけでも、初見時の「お前も戦えよ」感(思ってるの私だけだったらすみません)と、1人だけ蚊帳の外みたいに見えて、極端に存在感が薄くなることは防げたのでは。つらみ。戦わなくても、ウォーゲーム並みに存在感出してくれてもよかったのよ、今回は空の役どころがシリアスだから違うのは分かってるけども。

あと、個人的にバードラモンのビジュアルがめちゃくちゃ好きなのでバトルシーン見たかったな...。

 

◆光子郎&テントモン

我らが光子郎はんは今日もブレない!大学生しながら会社の社長ですってよ⁈相変わらずスペックが高い。絶対めちゃくちゃ忙しいはずなのに、デジモン関係の事件には絶対参戦してくれて、でも自分のペースは崩さず淡々としてて。あれだけ能力が高いのに鼻にかけるところもないし、「自分が好きなので/興味があるのでやってます」感があって嫌味じゃないの、本当に人間ができすぎている。EDで、会社が思ったよりThe 日本のオフィスって感じで(もっと「ベンチャー!!」みたいかと思ってた)びっくり。年上の部下もいっぱいいそうで、更に尊敬が増した。

ただ、1個だけ言うと、ヒカリちゃんから(ではないけど)来たメール、あんなに怪しさ満点なのにノータイムでリンク叩く⁈絶対一呼吸おけるタイプだと思うんだけど⁈結果的にウイルスとかじゃなかったのでよかったんですが。

日常がバタバタしてても生活崩壊しなさそうなタイプだと思ってたけど、テントモンがいなくなって、机に出しっぱなしのペットボトルとか見て「そっか、テントモンはいつも自然に僕を支えてくれてたんだな」って心がチクッとしてたりしたら泣いちゃう。ゴミ袋持ってお片付けするテントモンが可愛かったので、その裏返しの感情です。

そしてカブテリモンは相変わらずの見た目悪役感。笑 喋り方がテントモンの時と変わらないのにあのビジュアルだから、久しぶりに見るとギャップに笑いそうになってしまう。

 

◆ミミ&パルモン

ミミちゃんの「好きなこと仕事にしてます!」感も最高です。人生目一杯楽しめるタイプだと思う。パルモンと、いい意味であの頃のままの距離感で大人になったのが、すごくミミちゃんっぽい。仲の良い姉妹みたい。お仕事も一緒にやっているので生活を共にしてる。太一(映画HP見る限り大学1年生から一人暮らし)が、「そういえばアグモンこの部屋に来るの初めてだったよな」みたいなことを言うシーンで、パートナーとのリアルな距離(小学生の時の親友と、大学生になっても毎週連絡とるか?みたいな話なので自然といえば自然なんですが)にちょっと切なくなってたのでなおさら。

在庫チェックする時の倉庫すごく広かったし、あれアナログで管理するのめちゃくちゃ大変だと思うので、パルモンいなくなったらリアルに不安。絶対社員雇って過労死しないようにしてね...

出番は少なかったけどトゲモンも見られて、「久しぶりにチクチクさせてあげる!」(うろ覚え)のような戦闘態勢バリバリなのに可愛いセリフも聞けて和みました!満足!

 

◆丈&ゴマモン

丈先輩!大人になったね...!!無事にお医者さんへの道を歩んでるようで何より。さっき「メノアのシーンを削れば空や丈先輩のシーン増やせるのに」みたいなこと書いたけど、よく考えると彼はこれぐらいの描写がベストなのかもしれない。丈の、必死でやってもどこか空回りで上手くいかないところは、キャラとしては大好きだったけど、今はそれがないことで成長を感じられるし。無駄に足されたら台無し感あるし。

「普段は忙しいし医者になるために戦いには参加できないけど、ゴマモンとの心の距離ができたわけでも、戦うこと自体が嫌なわけでもない」のかなぁと、最後のエオスモン戦で感じた。ゴマモンも、構ってもらえないからって拗ねたり態度が変わったりするタイプでもないし、丈の夢を心から応援してくれそうだよね。

ゴマモン好きなので、出番はもう少しあったら嬉しかったけど、イッカクモンになって戦うところも見られてよかった!

 

◆タケル&パタモン

タケルくんが、相変わらずモテそう。だけど変な女には引っ掛からなさそうな雰囲気がいい。ちゃんと回避できる能力ありそう。結果的に断られたけど、「みんなで朝ご飯行こうよ」って提案には、最近少し距離のあいてそうな太一とアグモン、ヤマトとガブモンの団欒になったらって思いもあったんだろうな。わざとらしくなく、自分にもメリットがある形でサラッとそういうことのできる視野の広さと人間性がいい。

パタモンは可愛さ全振り、エンジェモンはカッコよさ全振り(しかもヴァンデモン戦の記憶により、どうしても他の成熟期デジモンより強キャラ感がある)なの本当にズルい。好き。最初のエオスモン戦の後にコロモンとツノモンにハンバーガーを羽であげてるところと、EDのほんわか顔でスタバ飲んでるところは特に可愛すぎて、「私ならパタモンと離れないためなら闇堕ちしてしまうかもしれない...」みたいな気持ちになってしまった。

 

◆ヒカリ&テイルモン

今回のヒカリちゃんに関して、なんかあんまり記憶がない...ごめんなさい。パロットモン戦に出てたことと、太一に「たまには帰ってきてって両親?母?が言ってる」的なこと言ってたのと、拐われたことは覚えてる。引っかからなかったってことは、想定内だったんだろうから、キャラ造形は自然できっと良かったんだと思う。

エンジェウーモンは美しくて強いので眼福。最初のパロットモン戦で、エンジェモンとエンジェウーモンは駅の建物の高架?スペース空いてるところをくぐれるのに、グレイモンが大回りしなきゃいけないところとか、体格差を感じてグッときた。ホーリーアローとか、戦い方も美しいなぁ。

 

◆大輔&ブイモン

02組に出番があって!多くはないながらも戦闘シーンがあって!私はとても嬉しい!!*2

大輔もブイモンもいい意味で変わらない!元気で真っ直ぐなところがそのまま。大輔がゲートを使って世界中の麺類を食べ歩いているっていうのは、本当にラーメン好きなのが分かってよかった。そりゃ02ラストでラーメン屋成功しますわ。

欲を言うならヒカリちゃん助けに行く役割は大輔であってほしかった。完全に私の趣味だけど、「ヒカリちゃんが⁈今助けに行くからな!!」みたいな展開見たくなかったですか⁇そして02オンリー組はちゃんとタケヒカと絡んで欲しかった...!!

 

◆京&ホークモン

京からのビデオメッセージのシーン、あの短時間に「好き」が詰まっていた...あまりにも京が京のまんまでニヤニヤした!「丸投げ」ってワードのチョイスよ。笑

ホークモンとの関係性も当時を引き継いでいてほっこり。日常では「京節」で突っ走る京さんと、圧倒されたりちょっと尻に敷かれたり?しながらもしっかり補佐するホークモン。ホークモンは気苦労も多そうだけど、京のことが本当に好きだし楽しそうだよなぁ。タイプが違う2人のやり取りは、自由なお嬢様と執事みたい?なんかちょっと違うかな?微笑ましくて、見ていて気持ちがいい!あと、人間とデジモンの性別が違うのはこのペアだけなので、ちょっと特別感あっていいです!

 

◆伊織&アルマジモン

大輔のNYラーメン付き合いながら「これなら日本でも食べられる味だし値段が...」とか正面切って言えちゃう強さよ。ブレない。と思ったら、メノアの研究室に表情ひとつ変えずに不法侵入を提案して、サラッとこなすとか。パワーアップしてる。好き。

全然関係ないけど、デジモンって設定上、人間のメインキャラに方言キャラ出しにくいところをデジモンで出すのいいよね。テントモン然りアルマジモン然り。アルマジモンの名古屋弁に懐かしくなりました!

 

◆賢&ワームモン

ワームモンの「賢ちゃん」呼びは健在だった...ありがとうございます...!!そして賢ちゃんにぶら下がるミノモンの可愛さよ!

特に目立っていたシーンはあまり無かった気がするけど、ナチュラルに大輔のラーメン付き合ってくれてたりの絡みが見られてよかった!

 

◆メノア&モルフォモン

そこまで尺割かなくても...とは思ったものの、脚本上必要だしいいキャラだなぁと。14歳なんていう、まだ子供とも言える年齢でモルフォモンが急にいなくなってしまった彼女の気持ちを考えたら、あぁなってしまうのも無理はない。悪役だと分かった瞬間の瞳の描かれ方や、声のトーンの違いにゾクゾクした!ゲスト声優(有名俳優・女優)にありがちな「うわぁ、下手ーーーーー!!」みたいな絶望感もなく、安心して見られました。あの中途半端に挟んでくる英語はいらんと思うけど。

話が逸れるけど、リングが出現して減っていく基準が結局よく分からなかったなぁと。やりたいことが見つかって、将来を決めて進め出したのが早かったから、モルフォモンとの別れが早かったのであれば、無印選ばれし子供たちで別れが早そうなのは丈先輩とかでは...??将来が見通せず悩む太一やヤマトが早い理由がよく分からん...進化させすぎたか⁈「無限の可能性がなくなって」しまうのは、大人になる上である程度は必須だと思うので、どのみちみんな別れはくるんだろうけど。EDで無印組はみんなデジモン映って無かったし。

 

【まとめ?】

最初は、アグモンやガブモンが突然いなくなってしまって、突き放されたように感じて。あぁ、太一たちも大人になってしまったんだ。私たちも大人にならなきゃいけないのか、って嫌でも思わされた気がして。人類みんながパートナーデジモンを持つ、という02ラストとは矛盾があるようでモヤモヤしました。

でも、太一は「(アグモンに)絶対に会いに行く」って前向きに走っていくし、きっとここから02ラストに繋がる話が更にあるんですよね?それが描かれるかどうかは置いといて、仮に描かれなくても、明るい未来を想像しようかなぁと!太一の卒論のテーマも、ヤマトくんが宇宙工学に興味を持ってるところも、タケルくんが小説を書き始めているところも、丈先輩が医者への道を歩んでいるところも、大輔がラーメン巡りしてるところも、全部全部きっとあのラストに繋がってる。私が1回観ただけじゃ気付かなかっただけで、他にも要素はたくさんあるはず。

確かめるためにも来週もう一回観に行くぞーーー!!あわよくばヤマトくんとガブモンのクリアファイルが欲しいです!!

*1:いやさすがにあれはあまりに酷くないですか?評判を見るにその後も残念なようなので見ていないです

*2:最後まで見ていないので知らないのですが、triは結局02組をまともに出さずに終わったらしいですね。失笑。